鍼灸師を目指す脱サラ男のブログ

元サラリーマンの中年が鍼灸師合格までを綴る日記

スコア談義

数日前から、ある大学野球部のトレーナーをしている同級生と、野球のスコアの話をしている。

 

彼とは、これまでにもスコアの話はいくつかしていたのだが、もうじき秋のリーグ戦が始まることもあって、対戦相手の分析などの話になった。

 

そのときに、「ぜひスカウティングについて教えてほしい」と言われたので、スカウティング・ツールとこれまでに書いたあるチームの分析結果をUSBにコピーして渡した。

 

これまでの野球談義の中でも少しずつ話してはいたのだが、実際に見せたところ、大変仰天していた。また、チェック方法を伝えながら理由も話すと、1つ1つに納得しながら「これはスゴい!」と言われた。

 

さて、最近はデータを重視するチームも増えてはいるものの、特定のチームのスコアラーだとそのチームのやり方しか経験せずに終わってしまう。

 

当然、指導者の意向でいくらでも変わるのだが、問題はデータの作成方法と試合での活かし方をよくわからない指導者が多いのも事実。

 

彼には、「たしかに、ここまでやればプロ野球選手を輩出するチームとつながりを持てるのもわかるし、この試合でも実際に勝ってるから結果も出してるのもわかる。暇なときに1度足を運んでよ」と言われた。

 

実際に分析に携わるかは別として、かなり突っ込んだ話を同級生でできるのはとても有意義なことだ。

 

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甲子園のピッチャーの肘・肩のメディカルチェックについて

甲子園も、ベスト4と決勝を残すのみとなっている。これまでに何度か野球のケガについて書いているが、今回は甲子園の開幕前の医者によるピッチャーの肘・肩のメディカルチェックについて述べることとする。

 

よく知られるように、夏の甲子園では、現在ではピッチャーがメディカルチェックを受けることが必要になっている。一応、重症の場合には、登録が取り消される場合もあるという。

 

しかし、問題なのは、その方法と運用である。診察は「レントゲン写真の撮影など」とのこと。*1

 

別のサイトなどを見ると、理学療法士による関節可動域のチェックやセルフ・コンディショニングの指導などもあるという。*2

 

これらの取り組み自体は決して否定的に捉えるつもりはない。問題を2つ指摘する。

1つ目は、この取り組みが現状としてどれほど有効か。

2つ目は、都道府県大会レベルの日程の問題はないか?ということである。

 

前者について、私は概ね否定的には考えていないが、好投手の保護を完全にできているかといえば、不十分だと考えている。

 

例を2つ挙げる。

 

1つは、一昨年の甲子園で、盛岡大付属のエースとして東海大相模を倒した松本君(現ソフトバンク)。彼は、東海大相模を倒した次の対戦カードとなった敦賀気比戦で、朝から肘が痛かったという。さらに、岩手県大会の時点で痛みがあったという。*3

 

そして、もう1つは、今年の横浜と履正社の試合で、横浜の先発ピッチャーの石川君である。石川君は、序盤から降り出した大雨で試合が40分中断した際に、肩が冷えて痛みが生じたという。

よくよく内容を見ると、既に肩を痛めていて、この試合では痛み止めを打って試合に臨んでいたそうだ。しかし、中断で肩の痛みが再発し、試合再開後にはどうにもコントロールができなくなってしまったとのことだった。*4

 

この2つの事例で明らかなのは、2つ。1つは、各地の都道府県大会の時点で痛めていたこと。もう1つは、メディカルチェックを通っていたこと。

 

都道府県大会については、ベスト16~ベスト8くらいから急激に過密日程になってしまう。とりわけ、ベスト4と決勝は連投か中1日しか開けていないのが普通である。

先に紹介した松本君の例に戻ると、松本君はこの時点で肘が悲鳴を上げていた。だとすれば、それを緩和するための方法が日程的に考えられないかを検討するのが大人=(各地の都道府県も含めた)高野連側の姿勢であると思う。

この点につき、私の考えは、都道府県大会の時点で全体の日程を1週間程度緩和し、ベスト16以降はもっと余裕のある日程を組むべきだ、ということである。

これを実行するだけで、都道府県大会で悲鳴を上げてしまう選手はかなり減るはずである。

私のこの考えは、大会の序盤については従来通りで問題はないとする。また、アマチュア野球の場合、特定の好投手に負担が集中してしまう現状を考えても、現場でも実行しやすい方法と考えている。

本来的には、投球制限を設けるべきだと考えているが、これは現場からあまりにも反発が大きいことが予想できる。それならば、大会期間の延長(より正確に言えば前倒し)を都道府県大会の時点で実行すれば済む。

メディカルチェックの問題について、いくつかの記事を読む限り、現場では好意的に受け止められているようである。私も、取り組みについては再三述べるように、とても意義があると思っている。

 

しかしながら、実際に登録を取り消された選手はおらず、松本君と石川君の例で言えば、常識的に出場をさせてよかったのか、診断も含めてかなり疑問がある。

彼らのような症状で見過ごされたのであれば、今の取り組みではメディカルチェックは無意味ではないか?と感じてしまうのだ。

結論。甲子園でのメディカルチェックが悪いとは思わないものの、以下に挙げるようないくつかの条件整備が必要だと考えている。

1つは、都道府県大会の日程の見直し。これは、甲子園での問題と違って、あまりややこしい問題は生じにくいはずである。

2つは、普段からケガの予防を心がけ、無理をしない・させないこと。選手の立場からすれば、どうしても無理をしたくなってしまうもの。そこを、指導者が普段から無理をさせないことが大事である。

 

この点につき、試合中に厳しい状況で監督が「行けるか?」などと声をかけるのは論外である。

 

そもそも、「無理です」と答えたらその後出番を失うのが一般的な状況である。監督と選手は対等平等の関係ではないという前提を把握すべきである。

監督は、選手が健康上危ないと感じたら、選手の意向に反してでも止める責任がある。特に、スポーツ障害は、後遺症として一生付き合う必要が生じることもあるからだ。

そのためにも、選手も指導者も、普段からケガについての知識をしっかりと持つように努力すべきである。

3つは、抜本的な問題として、投球制限を導入すべきである。センバツと今大会で、秀岳館の鍛冶舎監督は継投で勝ち上がってきた。もちろん、選手は中学時代からの選りすぐりの選手たちであることは承知している。

しかし、彼らに継投のスタンスを植え付けたのは鍛冶舎さんであり、そのことで、これまでにピッチャーの公式戦での疲労度は他チームとは大きな違いがある。

これは、まだ私立と公立の一部のチームしかできないことにせよ、意識的に取り組めばできない話ではないことを示している。

考えてみれば、習志野がベスト8に入った時も継投で県大会も甲子園も勝ち上がり、昨年千葉の代表になった専大松戸も例年複数の投手陣の育成に定評がある。

そのことを、全国の野球指導者が本気になって考えるべきではないだろうか?

 

*1 asahi.com:高校野球「球児の故障、防ぐ専門医 実力上がる期待も」 - 第89回全国高校野球選手権岐阜大会

*2 甲子園メディカルサポート部 | アスリートケア

*3 高校球児の肩と肘 企業広告導入や観客席値上げで守れないか│NEWSポストセブン 私は、この記事についていくつか異論はあるものの、事実確認などはとても貴重だと思っている。

*4 横浜の左腕・石川は涙…中断が左肩痛に影響 試合後はプロ志望を表明/野球/デイリースポーツ online

 

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データ野球と九州

今日の甲子園で、センバツで優勝した智辯学園が敗退した。←智辯学園の辯という字の覚え方。「辛い、辛いと言う」。

 

これで、センバツの優勝校と準優勝校が消え、さらにベスト4に残ったチームで残っているのは秀岳館のみとなった。

 

さて、秀岳館の監督は、かつて関西で5冠を達成した鍛冶舎さん。鍛冶舎さんは、そのときのメンバーを5人このチームに呼んだことは有名で、かつ熊本出身の選手がメンバーに入っていないことなどで、一部で物議を醸している。

 

また、地元の熊本においても、「外人部隊が優勝しても嬉しくない」などの声も耳にしている。

 

たしかに、鍛冶舎さんのやり方で、私も全面的に賛成しているわけではない。しかし、鍛冶舎さんはデータを使った野球とは縁の遠い九州という地において、結果を残している上に、データを使った野球も駆使していることで、ポテンシャル中心の九州の野球に新たな風を吹かせているところは、全面的に評価すべきであると考えている。

 

私の知人に、九州のある高校がベスト8に入った時のキャッチャーがいる。彼は小さな頃からデータを使った野球が好きだったという。

 

彼いわく、甲子園の頃から九州の野球はポテンシャルにあまりにも重点が置かれすぎと薄々と感じていたのが、進学した九州の大学で、確信になったという。

 

そして、彼が就職したのは、関東の企業。

 

その理由は、九州のポテンシャルを重視した育成と、関東の泥臭くてもデータなども使った野球をミックスさせる=それぞれのストロングポイントをしっかりと勉強して、将来は地元で指導者になって少しでも九州の野球に新しい風を吹かせたいから、ということだった。

 

鍛冶舎監督は、彼のように九州という地に思い入れがあってということではなく、あくまでも雇われたチームで結果を出すことが第一義的だったと思われる。

 

しかし、熊本の野球ファンの中でも、「鍛冶舎監督は器が違う」と評価する人は増えてきている。

 

ぜひ熊本だけでなく、九州の野球を変えていただきたいし、鍛冶舎さんに続くデータを駆使した野球をする指導者が増えてほしいと願っている。

 

もちろん、知人にもそうなってほしい。

 

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体操男子代表、金メダル獲得!

4年に1度のオリンピックが始まり、未明には、体操男子代表が金メダルを獲得。

 

一個人として、この金メダルはうれしかったが、また別に、スポーツに携わってきた経験からうれしかったことがある。

 

それは、団体がある番組で悲観的なことを言われていたモノを、完全に覆してくれたからだ。

 

よく知られるように、この種目では、予選でミスが相次いでしまい、まさかの4位で決勝に進んだ。で、昨日あるワイドショーの番組で、予選のミスの場面ばかりを流していました。テレビで見ていて、やる前から負ける言い訳をタラタラ言っているような気がして、正直頭にきて知人にこう言った。

 

「たしかに予選で思うように行かなかったのは事実だけど、あれだけミスを連発しても2点も差がないじゃないか!これなら普段通りの演技をできれば十分に金メダルを狙えるよ!」と言った。

 

知人に、「よくそこまで言えるなあ」と言われたのだが、それは、希望的観測で発言したのではない。これまでに、私は野球のスコアラーとしてかれこれ全国大会で10回ほど経験があるのだが、何度も不利な前評判や厳しい試合をモノにする経験をしてきた。そのようなスコアラーとしての経験がそう言わせたのだ。

 

今までに厳しい試合をモノにしてきた時には、希望ではなく根拠を持って勝ちにつなげてきた。

 

また、これまでの経験から、サポートをする立場の人間が最後まで選手を信じ続けなければダメだと思ってきた。

 

だから、今回はミスを連発しても僅差で予選を終え、しかも決勝で普段通りの演技に近づければ十分に逆転ができる、と信じていたのだ。

 

だからこそ、予選の失敗を巻き返して雑音を消した体操男子団体のメンバーには、心から拍手を送りたい。きっと、この後の競技でも様々な場面で厳しい場面が出てくる。他の競技の選手にとっても、励みになる金メダルだったのではないか。心の底から祝福を述べて、記事を終えることとする。

 

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約1ヶ月ぶりのブログ

久々の更新。約1ヶ月ぶり(笑)。

 

2つほど自分の周りの話題を。

 

1つめは、全日本大学野球選手権。私が関わったチームは、初戦で強豪の大学に勝ったものの、残念ながらベスト8を前に敗退。過去4年連続でベスト8以上の成績を残していたので、率直に残念な気持ちがあった。

 

まあ、勝負の世界だから、こればっかりは仕方がない。

 

しかし、初戦では、私のデータをフルに活用していただいた。特に点を取った場面は相手バッテリーの配球を見事に狙い打ちしたモノだった。←相手バッテリーの配球をチェックし、ボール球の後にストライクを取りに来たストレートを狙い打ちにした。

 

また、相手の機動力を封じることがカギになると思っていたが、バントの対策や盗塁を防ぐ対策もしっかりとでき、おかげで試合をモノにすることができた!

 

これらについては、後日詳しく書くかも知れないし、書かないかも知れない。

 

2つめは、実技について。最近になり、自分の身体に鍼を刺し始めた。そのため、自宅でも日によって部位を変えて刺針している。

 

そこでわかったこと。マッサージは自分にやってもあまり気持ちよくなれないけど、鍼は自分にやっても非常に効果がある!やっぱり、この学科を選んで大正解!!

 

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全日本大学野球選手権

来月に、全日本大学野球選手権が東京ドームと神宮球場で行われる。この大会は、各地区の優勝校が一堂に会して日本一を目指して戦う。

 

はっきり言っておもしろい!レベルも高いし、各地区の優勝チームと注目選手・掘り出し物の選手が全国から集まるのだ。

 

私は、この大会で過去5年ほど色々な大学のスコアラーを経験させていただいている。今年も、ある大学のチーフスコアラーを引き受けることになった。

 

最高順位は、ある大学に協力させていただいた年で、ベスト4までいくことができた。しかし、ベスト4で優勝チームに1点差で敗退し、惜しくも全国制覇に貢献することができなかった。

 

以降、ベスト8までは案外いくことができるのだが、ベスト8の壁を突破できずにいる。それも、ある年は優勝候補の有力大学を倒しながら、ベスト8で攻守とも自滅して敗退してしまった。

 

もしベスト8までいければ、順当なら過去に自滅して敗れたその大学と対戦することになる。私としても、ぜひリベンジしたい気持ちでいっぱいである。

 

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クラスメイト

今日は、あるクラスメイトのことを書く。

 

私の在籍するクラスには、柔道整復師の資格を持つ学生が何人かいる。

 

そのうちの1人が前の席にいる男なのだが、彼と今朝会話をして、ちょっと笑えたことがあった。

 

彼の知り合いから、あるアメフトチームのトレーナーの話があって、彼はそのチームのトレーナーに採用されたらしい。

 

ここまでは、とても微笑ましい話。

 

問題は、次から。

 

その彼、サッカーなどは好きらしいのだが、アメフトは全く知らないとのこと(爆)。

 

そのために、アメフトのルールを一生懸命勉強しているとのこと(笑)。

 

それでも、個人的には彼のそういう馴染もうとしている努力が尊いものだと思う。根が真面目で、明るい性格なので、きっとチームメイトから信頼されると思う。

 

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