少し勉強をしただけで…
何度か書いているように、鍼灸師の資格取得を目指して独学で勉強を進めてきた。いよいよ来週から授業も始まる。
さて、勉強を始める前から、「資格取得の勉強をやっていけば、今やってるスコアラーとしての見方ももっと視野が広がるだろう」と思っていた。
また、投球過多などで毎年好投手がケガに悩まされる、さらに選手生命にダメージを与えられることも目にしてきたので、基本となる考え方は変わっていない。
しかし、スポーツ障害やスポーツトレーナー向けの専門書などを読むにつけ、私がこれまでに運動生理学やスポーツ障害に対して、あまりにも無知だったことを実感している。
同時に、スポーツの世界では、私と変わらないくらいの水準の指導者も少なくないし、ベースになる考え方については、私が現役時代だった頃と変わらないかそれ以上にひどい指導者もいる。
例えば、スポーツ障害について、「ケガは練習で治すものだ」とか、「ケガをしたから休ませてくれ」と言ったところ「公式戦でもそういうことを言うのか!?」と部員を事実上恫喝するような指導者も残念ながらいる。←私に言わせれば、公式戦でベストを尽くすために、その前に十分に治すように促すのが指導者の役割だと考えるが、そういうことすら考えられない指導者もいるのだ。
それはさておき、治療家を志して様々な分野の勉強を始めてから、甲子園などのピッチャーの疲労度とスコアに与える影響について、以前よりもかなり具体的にわかるようになったのは事実である。
今までも、過密日程になるとピッチャーが打ち取りにくくなって苦戦するメカニズムについては簡単な説明ができていたが、今では時期的な問題・疲労の影響なども考慮しながら「スピードが出にくくなっている」とか「コントロールが不十分」とかわかるようになってきた。
そういうときに気になるのは、選手だけでなく指導者の考え方である。特に、短期決戦での運営がされている以上、よほど丁寧な管理をしない限り、好投手が勝ち上がればケガのリスクも増大してしまう。
指導者のスポーツ障害認識について、長い目で見て改善をしてほしい気持ちもあるし、一方で、一部で紹介されているような望ましい取り組みもある。
野球に限らず、スポーツを精一杯楽しめる環境をつくるのに貢献する。こういう見通しを持って、勉強に取り組んでいこう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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