鍼灸師を目指す脱サラ男のブログ

元サラリーマンの中年が鍼灸師合格までを綴る日記

野球の投球過多について その1

今回は、私の趣味である野球観戦に関わって、ピッチャーの投げすぎ=投球過多について述べることとする。

 

野球というスポーツは、スポーツ障害の観点から言うと、ポジションによって症状の違いが著しい。例えば、ピッチャーは肘・肩のケガが発症しやすい反面、キャッチャーや強打者だと腰のケガが発症しやすかったりする。

 

言うまでもなく、野球において、ピッチャーの出来不出来が試合を大きく左右し、チームの完成度にも影響を与える。

 

アマチュア野球において、高校までではよほどの高校でない限り、エースに依存したチームづくりになりがちである(それがいいかは別問題)。また、大学野球や社会人野球においても、エースの連投などで負担がかかり、どのカテゴリーにおいても、毎年ケガに悩まされたり、戦列を離脱する例を目の当たりにする。

 

私が今まで見てきた中で、最も残念だったのは、高校時代にある名門校でエースだったプロ注目のピッチャーが大学に進学後、ポジションも利き腕も変えなければならなくなったことである。

 

結局、その選手は大学4年間で公式戦出場会試合0に終わり、今では野球を続けていない。

 

また、多くのピッチャーが肘や肩のケガに悩まされ、プロでも多かれ少なかれ悩まされている。

 

中には、小中学生でもトミー・ジョン手術を受けることもある(!)というのだ!

 

さて、投球肩の問題は、実戦での悪影響はもちろん少なくない。甲子園でもベスト16くらいから登板間隔が短くなってしまい、十分なパフォーマンスが発揮できなくなることも珍しくない。

 

ただ、問題は、地方大会でも上位に来れば登板間隔が短くなってしまい、甲子園の時点で痛みを抱えていることもある(一昨年夏の岩手代表だった盛岡大付属の松本君=現ソフトバンクが初戦を突破したあと、敦賀気比戦で痛みが再発してしまい、大敗したのがわかりやすい)。

 

また、地方大会の決勝くらいになると、ハイスコアになるケースも珍しくない(スコアラー的な観点で言えば、ボールが思うようにコントロールできなくなり、配球が短調になって打たれやすくなるというわかりやすい悪循環)。

 

これだけをとってみても、高野連の行っている肘・肩の検査が不十分ということは明らかである。

 

さて、好投手の保護を考えるのに、どうすればいいか?私が思うのは、地方大会でも甲子園でも大会日程を1週間程度伸ばすことだと思っている。

 

過密日程と連投などで、パフォーマンスが落ちるのはベスト16~8くらいからである。だとすれば、そこから日程を少しずつ伸ばせばそれだけでも好投手の実戦上の保護はそれなりにできると思っている。

 

次回、それ以外の問題についても、述べることとする。