鍼灸師を目指す脱サラ男のブログ

元サラリーマンの中年が鍼灸師合格までを綴る日記

野球のクロスプレーとケガ

先日、日ハムとソフトバンクの試合で、日ハムの田中選手がダブルプレーを阻止するために、ソフトバンクの川島選手の膝を引っ掛け、川島選手が負傷退場することになった。

 

このプレー、正確には田中選手の行為に対して、ネット上でも容認する意見と、否定する意見と真っ二つに分かれていた。

 

今回は、この問題にかかわらず、クロスプレーの危険性などについて考えてみたい。

 

まず、野球のクロスプレーであるが、とても痺れる場面である。それも、1つのプレーで勝敗を左右することが珍しくなく、かつ野球の写真でかっこいい場面の1コマが撮れるモノで、人気もある。

 

さて、クロスプレーには、様々な状況がある。攻撃側からすれば、スライディングやヘッドスライディングがあるし、守備の側からすれば、キャッチャーのブロック(これは今年からルール変更)、併殺プレーのキャッチングと転送、ランナーの進塁のタッチなど、少し思い浮かべただけでも、色々と出てくる。

 

しかし、このクロスプレーは、ケガに直結することも多々あるのも事実である。

 

第1回のWBCで日本がキューバを破って優勝した試合でも、川崎選手がホームでキューバのキャッチャーのタッチをかいくぐってホームインしたものの、そのプレーでケガをして帰国後治療にあたったのは有名な話である。

 

また、90年代にメジャーリーグ盗塁王として名を馳せたケニー・ロフトン選手も、ヘッドスライディングで指を骨折したこともある。

 

さらに、メジャーリーグでは、岩村選手や西岡選手がダブルプレーを狙いに行って、セカンドからファーストに転送しようとしたところを足を引っ掛けられて、2人とも大ケガに見舞われたこともある。←これは、今回とも共通点がある。

 

さらに、知人である大学でプレーした選手の例を2つ。

 

1つは、サードの選手が外野からの中継プレーでランナーとクロスプレーになったところ、タッチしにいった左腕とランナーの足が交錯し、サードの選手(私の知人)が大ケガを負い、選手生命を絶たれてしまった(その後学生コーチに転身)。

 

もう1つは、今年の春にルールが改正されたのを受け、ホームベースでキャッチャーが手でタッチにいったところ、起こったケガ。

 

外野からのバックホームがやや1塁側に逸れたので、ボールをキャッチしてから身体ごとホームにタッチに行ったところ、スライディングしてきたランナーの膝が顔に入ってしまい、鼻骨骨折。救急車で搬送。

 

このように、クロスプレーはスリリングであると同時に、ケガと隣り合わせで、非常に危険な場合もある。

 

そして、選手生命に直結しかねない重篤なケガを負うことも珍しくない。

 

上記の例で言えば、ロフトン選手、岩村選手、西岡選手は復帰までに時間がかかってしまっただけでなく、そのケガで輝きを失ってしまった。

 

ロフトン選手は、ケガをしたことで、ヘッドスライディングが恐くなってしまって、盗塁が激減して普通の足の速い選手になってしまった。

 

岩村選手と西岡選手はご存知の通り。

 

また、知人のサードについては、文字通り選手生命を絶たれてしまった。

 

冒頭の田中選手の行為について、プレーの上ではスポーツマンシップの問題として、許せないというのもある。同時に、治療家を志す人間として、選手生命に直結しかねないようなプレーを意図的にやること自体、とても許せるものではない。

 

プレーの是非については、スポーツとして許容されるレベルかどうかという一般的な問題だけでなく、選手生命に直結するケガにつながる危険性があるという点についても、考える必要があるのではないだろうか。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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